最後に三宝帰依では僧に帰依します。
自ら僧に帰依したてまつる。
まさに願わくは衆生とともに、
大衆を統理して、一切無碍ならん。
僧とは和合で、信仰者の結合体をいいます。
お釈迦様が、ある弟子から尋ねられました。
僧に帰依するのは、信仰の中で半分くらいを占めるくらい大事なのでは
それに対して、お釈迦様のお答えは。
僧に帰依するのは、信仰のすべてだ
私達は一人では、時に怠けたり、忘れたり、間違ったりとなかなか信仰もうまくいきません。
それが、僧=仲間がいれば、励まし合い、助け合い、教え合っていきますから、自分ひとりでは乗り切れないことも乗り切れます。
ですから、僧を心の依りどころにするのが大切なのです。
大衆を統理して、一切無碍ならんとは、統理すると言っても、その前に衆生とともにとありますから、上に立つ指導者のことをいっているのではありません。
衆生とともに、つまり皆で一緒に、一切無碍(じゃまものに妨げられない)で、この無上道を歩んでいこうというのです。